約50年にわたり秋田港で貨物列車を運行し、港湾立地企業から全国に製品を発送してきた秋田臨海鉄道(志水仁社長、秋田市)が、3月31日をもって事業を終了した。利用者が不在となったことで、経常黒字が続く中での判断。志水社長は、「車扱輸送がコンテナ輸送に変わったことで、荷主が自社のトラックで輸送するようになった」と、臨海鉄道が使われなくなった背景を振り返る。(佐藤陽) 【写真=3月12日の運行最終日に機関車へ装着した「惜別」のヘッドマークを掲げる志水社長】