船舶の修繕費や人件費の高騰を背景に、2023年からフェリー会社によるトラック航送運賃の改定の動きが相次いでいる。多くの船社では、長らくタリフ自体の改定はしていなかったとみられるが、従来のコスト削減策だけでは近年の物価高に対応できず、値上げに踏み切るところが多い。ドライバー不足などへの対策として船舶を利用したい運送会社にとってはコスト増につながり、荷主に対する運賃への転嫁が一層重要となる。(土屋太朗、上田慎二、朽木崇洋) 物流ニッポンのサイトで読む