家具のスペシャリストとして
㈱高崎リビングはどのような会社ですか?
当社は平成9年に造作家具・木製建具工事業を創業しました。集合住宅向けの新築マンションの備え付け家具を設計・施工・製作・配送と一手に引き受け、おかげさまでだんだんとエリアを拡張し、事業を大きくすることができました。しかし、当時の配送は自社商品を運ぶだけでしたので、帰りの空車時間もエリア拡大とともに目立つようになりました。また利用運送でも平車の確保が難しいという問題も抱えていました。そこで、『家具輸送』の経験・ノウハウを活かしたカーゴ事業を起こすことを決めました。
デリケートな素材や形状が複雑な家具を丁寧に運んできた技術は、家具以外にも活かせるものであり、どこにも負けないと自負しています。家具造りに関わるお客様からも好評で、家具のスペシャリストとして信頼される仕事を配送でも応えています。
運送業という業界では、新参者ではありますが「高崎リビング」の強みを活かし、お客様に提案できる最良の技術取得を常に心がけ、「安心・安全」「確実」「清潔」な配送を行っていきます。
‟人”を大切にしたい
会社のこだわりを教えてください
「人を大切にしたい」そんな思いを持っています。
仕事内容によっては、エンドユーザーが見えない業務もありますが、紡いだ仕事の先にお客様の笑顔があるという思いで働くことが大事だと思っています。企業理念にもあるように、「常に周囲に気を配り、相手の立場に立ち、自ら考えて行動する事を心がける」という思いやりは、お客様はもちろん、会社の仲間にも通じます。ここは、当社の強いこだわりですね。
また、現状に満足することなく常に前向きな心を持つよう指導しています。改善点があればすぐに対策する。カーゴ事業化や事務作業のデジタル化もその一つです。この前向きな心も必ず先のお客様の幸せに繋がると思っていて、妥協したくないですね。
お客様の想いに応えるために、どのような付加価値をつけたらいいだろうと日々模索しています。
アナログ脱却モデルに
昨今の運送業界についてどう思われますか?
昨年開業したので、運送業に参入しての感想になりますが、運送業はアナログだなというのが正直な感想ですね。他社で長年配車をしていた社員がいるのですが、ノートに配車表をつけています。おそらく配車を組み立てる方法として利用しているのだと思うのですが、そのままだと社員みんなにリアルタイムで共有できない。また、お仕事のやり取りでもFAXでのやり取りも多く、情報共有の漏れが心配でした。
そこで、まずは当社で出来ることからデジタル化にシフトしていこうと。まずは配車システムを導入し、リアルタイムで情報共有することを実現しました。今では、ドライバーもスマートフォンで配車情報を確認しています。また、FAXもデータ化し、即時に共有できるように計画中です。
このようにデジタル化に取り組むのは、開業してすぐにコロナウイルスの流行によって当社もまた人手不足に陥ったことも影響しています。現在は縁あって、新たなドライバーが入社してくれたので、全車両稼働できるまでになりましたがこのピンチは大変でしたね。ただ、開業してすぐに経験できたのは収穫でもあると捉えています。人がいないのであれば、やはり効率化をしなくてはならないなと思い、デジタル化はどんどん進めていきたいと考えました。
まだまだ効率化・デジタル化できる部分はあると思うのですが、当社だけでは難しいこともありますので、我々がアナログ脱却のモデルになるよう発信できれば良いなと思っています。
高崎ブランドをつくりたい
今後の夢や目標について教えてください。
当社の強みである家具を運んできた実績を活かし、家具以外の荷物もどんどん運んでいきたいです。そのためには丁寧な仕事に磨きをかけて信頼関係を築くこと、人とのつながりを大事にする心が必要だと考えています。幅広く対応できる頼りにされる会社にしていきたいですね。将来的には、車輌台数30台ほど保有したいです。
また、家具の部材などを保管する倉庫事業もできれば良いなと思っています。現在、家具製作に必要な部材は自社の在庫管理システムを利用しています。ノウハウは持ち合わせているので、付加価値のあるサービスのご提供ができるのではないかなと思っています。
異業種にも興味があります。今回の運送事業も異業種への挑戦ですが、まだまだできることがあると思っています。例えば、納豆の製造・販売とか!まだ何とは決めていませんが、ものづくりから配送まで行える環境はありますので、高崎から全国へ発信する“高崎ブランド”を作ることが夢です。