商売 喜んでもろてなんぼ
㈱ハルテGCはどのような会社ですか?
ハルテグループは、1990年4月に先代社長の故・山口啓三が軽トラック5台で貨物運送としてスタートしました。僕は大学時代にアルバイトをしていたのがきっかけで入社し、先代社長とは血縁関係はないのですが、2006年に代表取締役社長に就任しました。一年前の2020年4月に創業30周年の節目を迎えましたが、これもひとえに、お取引様をはじめ、従業員や家族の皆さまなど多くの方の支えによるものだと感謝しています。
弊社で大切にしているのは、先代社長の教えである「商売喜んでもろてなんぼ、人間好かれてなんぼ、いつも健康、いつも前向き」です。ビジネスだけでなく、お客様とのコミュニケーション、人と人とのつながりを大事にして、信頼を得られる企業を目指しています。
グループとしては、分社化を進めながら、お客様にスピード感を持って対応することを常に意識しています。大きな変革期においても、付加価値を求めた物流とそれを取り巻くビジネスに挑戦しながら、選ばれていく会社になりたいと考えています。
物流のイメージを‟柔らかく”変えたい
会社のこだわりを教えてください。
ハルテグループのこだわりには、「一期一会」「創意工夫」「迅速果断」の3つがあります。
僕はビジネスとは、人と人との出会いから始まると考えています。一期一会を大切にして、楽しい会話をする中で、新しいビジネスチャンスが生まれるように思います。
また、お客様のニーズに合わせた、創意工夫をもった提案も大切です。そのためには既存の物流イメージにこだわらない“柔らかな”発想も大事です。若者や女性ドライバーの雇用にも力を入れて、物流に関する新しいアイディアはドンドンと取り入れたいです。
そして物流事業のメンバーは各管理者を筆頭に、車両・倉庫の稼働率を上げることへの意識を高く持ち、お客様へのサービスを迅速に実行できるように取り組んでいます。
社内的なこだわりとしては、従業員と管理者の間に溝を作らないようにしています。僕は従業員という言葉が好きじゃなくて、メンバーと呼んでいます。メンバー全員が売上に貢献してくれています。餅つき大会やゴルフ、食事会などもそうですが、メンバーと管理者側のコミュニケーションが弾むような環境をつくることも僕の大切な役目だと思っています。
写真は餅つき大会の写真ですが、昨年はコロナ禍の為中止で2019年12月の写真です。
運ぶから、総合物流サービスへ
昨今の運送業界についてどう思われますか?
物流業界を取り巻く環境は変化し続けていますが、今はまさにニューノーマル、AIなど新たなイノベーション、深刻な労働力不足など変化の時代だと思います。
とくにコロナ禍においては、料金など流通経費を抑えて効率化を図る企業も増えています。こうした中で生き残るためには商品を運ぶだけではなく、配送・保管・梱包を含めた総合物流サービスの提供が必要だと思います。弊社は倉庫機能もうまく機能しているので、多種多様な企業様と連携を図りながら、グループ一丸となって未来へ進んでいきたいです。
50周年で、売上高100億の企業へ
今後の夢や目標について教えてください。
ハルテグループの2020年度の売上高は41億円だったのですが、20年後の50周年に売上高100億円にするのが今後の目標です。僕は今50歳なので、70歳までに実現できればうれしいですね。そのためには同じ夢を持ち、共に成長できるメンバー(従業員)の力が必要です。
弊社では、一人ひとりが「なりたい自分になれる場所」を提供し、主役となって働ける職場環境作りをしています。積極的な意見やアイディアが出たら、前向きに検討して事業化にもつなげていきたい。そして今後も分社化を進めて、社長というポジションを増やしていきたいです。会社はやはり人材ありき、だと思います。損得勘定だけで動いてもうまくはいかない。多様な価値観を持つ人を応援し、安心して、健康に、末永く働ける会社でありたいですね。