ドコマップジャパン(浦嶋一裕社長、東京都港区)では今年2月、上場企業を対象にESGに関するアンケートを実施し、結果を発表した。
その結果によると、重視する取り組みは第1位「脱炭素」、第2位「気候変動」となった。
浦嶋社長は結果を受けて、「上場企業がESGに関心があり、企業で取り組んでいきたいと考えているという結果がわかった」とし、「一回の運行や配送ごとにトラックがどれほどCO2を排出しているのか可視化できれば、ESGに取り組む企業への営業の機会にもつながるのではないか」と指摘する。
同社では今後、同社が連携する企業とともに、一運行についてどれほどCO2を排出しているかわかるようなサービスを予定するなど、時代にあったサービスを展開していきたいとしている。
なお、同社では3月からPALTEK(福田光治社長、同)の「GPSトラッカーR」と、ゼット・エフ・ジャパン(多田直純社長、横浜市中区)の「SCALAREVO Pulse(スカラー エボ パルス)」とデータ連携を開始した。
これにより、ドコマップジャパンの車両位置情報管理システムDoCoMAP上でトレーラの位置情報が管理できるようになった。
このサービス「docomap Trailer(ドコマップトレーラ)」は、同社長が、トレーラの駐車場で、位置を把握する人員が必要になっていることを顧客から聞いたことがきっかけだ。
さらに、同社ではアンケートを実施し、多くの企業でトレーラの配置の適正化を必要としていることが数値としてわかったという。そして、各社と連携することで、電源供給が難しかったトレーラの位置情報を取得し、DoCoMAP上で確認することが可能となった。
同社長は「トレーラの走行距離がわかることで、整備やメンテナンスも正確に行えるようになるのではないか」と、安全面も指摘する。
同社では今後も運送業界の困っている部分を積極的に聞き出し、新たなサービスにつなげていきたいとしている。
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