シービーアールイー(CBRE)が10月30日に発表した大型マルチテナント(複数企業入居)型物流施設(LMT)の7~9月の市場動向レポートによると、大規模な需要が見られた首都圏と近畿圏で空室率が低下した。一方で、中部圏と福岡圏では新規・既存物件に空きを残し、賃料も横ばい、もしくは下落と地域による差が出た。 首都圏の空室率は10・4%で、前期比0・5ポイント低下した。新規供給は3棟39万平方㍍で、竣工時稼働率は5割弱となった。多くの既存物件で空室消化が進み、今期の新規需要は47・9万平方㍍と、過去5年間の四半期平均を上回った。(園川萌子)