運送業では、車両の運行状況を記録・管理するデジタコ(デジタルタコグラフ)の導入が広がっています。速度や走行距離、運行時間などのデータを記録できるため、法令遵守や安全運転の管理に欠かせない機器です。
一方で、デジタコの導入を検討する際に「どのくらい費用がかかるのか」「本体代以外にどんな費用が必要なのか」と気になっている運行管理者も多いのではないでしょうか。
デジタコを導入する際は、本体代や取り付け工賃、月額利用料などさまざまな費用が発生します。導入後の負担を抑えるためには、価格相場や費用の内訳を事前に把握しておくことが大切です。
この記事では、デジタコの価格相場や導入時に必要な費用、コストを抑える方法をわかりやすく解説します。自社に合ったデジタコの選び方やおすすめの製品も紹介しますので、導入を検討している方はぜひ参考にしてください。
目次
デジタコの導入における価格相場
デジタコの価格は、単に値札だけを見て判断できるものではありません。購入・導入時に発生する「初期費用」と、本格利用を開始してから継続的に発生する「運用費用」に分けて考える必要があります。
まずは、デジタコの導入における価格相場を見ていきましょう。ただし、デジタコの価格は、搭載されている機能やメーカーによって異なります。あくまで一般的な目安としてご覧ください。
初期費用の相場
デジタコの初期費用は、車両1台あたり5〜30万円程度が一般的な相場です。製品のスペックによって本体代が大きく前後するため、価格には幅があります。
法定3要素(瞬間速度・走行距離・走行時間)のみを記録するシンプルなモデルは約5万円と比較的安価です。一方、ドラレコ連携やクラウド管理に対応した高機能モデルは約10〜30万円となります。
また、初期費用には本体代のほか、車両への取り付け工賃も含まれます。複数台へ導入する場合はまとまった費用が必要になるため、事前に総額の見積もりを確認しておきましょう。
運用費用の相場
デジタコを運用する際は、主に月額利用料として継続的な費用が発生します。月額利用料の相場は、車両1台あたり2,000〜5,000円程度が一般的です。
この料金には多くの場合、運行データの保存や管理システムの利用、サポートなどにかかる費用が含まれます。ただし、製品によっては基本料金とは別にオプション機能の利用料が発生する場合もあるため、契約内容を事前に確認しましょう。
導入時の本体価格や取り付け工賃だけでなく、毎月発生する運用費用も含めた総額で比較し、自社に適した製品を選ぶことが大切です。
デジタコ導入において必要になる主な費用
ここからは、デジタコを導入する際に発生する費用の内訳を見ていきましょう。デジタコの導入において必要になる主な費用は、次のとおりです。
・本体代:デジタコ本体の購入費用。搭載されている機能や性能によって価格が異なる
・取り付け工賃:車両への配線や機器設置などにかかる作業費用
・月額利用料:クラウドシステムの利用やデータ保存、サポートなどにかかる費用
デジタコの導入には、本体代や取り付け工賃といった一度限りの初期費用だけでなく、導入後も毎月継続して発生する月額利用料が存在します。
長期的なコスト負担を抑えるためには、初期費用のみで判断せず、毎月のランニングコストも含めた総額で比較検討することが大切です。なお、デジタコの基本的な仕組みや種類について詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。
「デジタコとは?3つの種類と導入のメリット、デメリットをわかりやすく解説」
デジタコを導入するメリット
デジタコは運行データを記録するだけでなく、運行管理の効率化や安全対策、コスト削減にも役立ちます。ここからは、デジタコを導入する主な3つのメリットを見ていきましょう。
運行管理を効率化できる
デジタコを導入すると、運行データを自動で記録・管理できるため、運行管理の効率化につながります。
アナログタコグラフ(アナタコ)では、チャート紙の回収や保管、内容の確認に手間がかかります。また、運転日報も手書きで作成するケースが多く、ドライバーや運行管理者の負担となりがちです。
その点、デジタコでは運転時間や走行距離、休憩時間などのデータが自動で記録されます。製品によっては運転日報も自動作成でき、記入や集計作業を効率化できます。管理業務の負担が減れば、運行管理者が別の業務に注力しやすくなるでしょう。
さまざまな運行データを取得できる
デジタコは、法定3要素(瞬間速度・走行距離・走行時間)だけでなく、さまざまな運行データを取得できます。
製品によって取得できるデータは異なりますが、たとえば急加速・急減速・速度超過といった運転状況の記録が可能です。また、ドライバーの作業ステータスやGPSによる車両位置情報を把握できる製品もあります。
こうしたデータを分析すれば、安全運転指導や運行計画の見直しに役立ちます。
コスト削減・安全性の向上につながる
デジタコの導入によって業務効率化・データ活用が進めば、結果としてコスト削減と安全性の向上の両立にもつながります。
たとえば、走行データから急発進や不要なアイドリングを特定してドライバーの指導を行えば、燃料費の削減が可能です。また、手書きの日報作成や集計に費やしていた事務作業の時間を短縮できれば、運行管理者の残業代や人的コストも削減できます。
燃料費や人的コストを抑えながら、安全運転の定着や事故リスクの低減も期待できるのは、デジタコを導入する大きなメリットです。
デジタコ導入において費用を抑える方法
デジタコの導入にあたって、「費用が想定以上にかからないか」「経営上の負担にならないか」など不安を抱える運行管理者も多いのではないでしょうか。
ここからは、費用負担を抑える代表的な2つの方法を紹介します。
補助金・助成金を活用する
デジタコの導入において、国や地方自治体などが実施する補助金・助成金を利用できる可能性があります。条件を満たす補助金・助成金を活用すれば、初期費用の負担を抑えながらデジタコの導入が可能です。
たとえば、国土交通省の「事故防止対策支援推進事業」が挙げられます。安全運行の推進を目的として、デジタコの購入費用や導入経費の一部を補助する制度です。ほかにも、全日本トラック協会や各都道府県のトラック協会による独自の助成制度も活用できます。
対象機器の指定や申請期間、提出書類のルールは制度ごとに異なるため、事前に導入予定の製品が対象に含まれるか確認しておきましょう。なお、デジタコの補助金について詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。
「デジタコ導入で利用できる補助金とは?補助率や申請条件を解説」
自社の用途に合う機能に絞る
デジタコは、必要な機能に絞って選ぶことで導入費用を抑えられます。
デジタコによって搭載されている機能は大きく異なります。運行記録の取得が目的であれば、リーズナブルなシンプルモデルでも十分でしょう。一方、ドライブレコーダーとの連携やクラウド管理、GPS機能などを活用したい場合は、高機能モデルを選ぶほうが業務効率化につながります。
当然ながら、高機能・多機能な製品ほど価格も高くなる傾向があります。そのため、自社の運用で本当に必要な機能を整理したうえで製品を選ぶことが大切です。
デジタコを選ぶ際のポイント
デジタコは製品によって搭載機能や価格、サポート内容が異なります。導入後に後悔しないためにも、自社の運用に合った製品を選ぶことが重要です。
ここでは、選定時に確認したい3つのポイントを解説します。
種類から選ぶ
デジタコは、搭載機能によって主に「単機能型」「標準型」「多機能型」の3つに分類されます。自社の導入目的や運用スタイルに合った種類を選ぶことが大切です。
・単機能型:法定3要素の記録に特化したシンプルなモデル
・標準型:日報作成や運行管理など、日常業務に必要な機能を備えたモデル
・多機能型:ドラレコやGPS、クラウド連携など幅広い機能を搭載したモデル
搭載されている機能が増えるほど、業務効率化や安全管理に役立つ一方で、導入費用も高くなる傾向があります。まずは自社で解決したい課題を整理し、必要な機能を備えた種類を選びましょう。
導入費用から選ぶ
デジタコを選ぶ際は、本体価格だけでなく総合的な導入費用を比較することが大切です。本体代はもちろん、車両への取り付け工賃や月額利用料なども製品によって異なります。
初期費用が安くても毎月の運用費が高い場合があるため、数年単位のトータルコストで比較・検討しましょう。将来的な車両増設や機器の更新にかかるコストまで視野に入れると安心です。
既存システムとの連携・サポート体制から選ぶ
日々の業務効率を考えると、既存システムとの連携やメーカーのサポート体制も重要です。
配車システムや労務管理システムと連携できる製品であれば、データ入力の自動化により管理業務を大幅に削減できます。また、機器の故障や法改正にともなうシステム更新の際、素早く対応してくれるメーカーであれば安心です。
導入後の運用トラブルを防止するためにも、アフターフォローの充実度を事前によく確認しておきましょう。
デジタコの導入なら「DTS-G1D」
デジタコの導入を検討している方には、クラウド型デジタコ「DTS-G1D」がおすすめです。運行管理業務の効率化から安全運転支援まで、幅広い機能を備えています。主な特長は次のとおりです。
・「一番星」運送業システムVer.8と連携可能
・デジタコ・ドライブレコーダー・カーナビを1台に集約
・事務所のパソコンと連携し、目的地設定をスムーズに実施
・運行データをリアルタイムでクラウドへ保存し、SDカードが不要
・車間距離や車線逸脱を検知し、安全運転を支援
・助成金情報の案内にも対応
・導入前後を通して最適なサポート体制を提供
運行データはリアルタイムにクラウドへ保存されるため、SDカードの回収やデータの紛失・破損を心配する必要がありません。また、「一番星」運送業システムVer.8との連携により、日々の運行管理業務も効率化できます。
実際の操作感や自社の運用との相性を確認したい方は、お気軽にお問い合わせください。
まとめ
デジタコの導入にあたっては、本体代や取り付け工賃、月額利用料などの費用がかかります。本体価格は機能によって大きく異なるため、価格だけで判断せず、自社に必要な機能や運用コストまで含めて比較することが大切です。
また、補助金・助成金を活用したり、用途に合った製品を選んだりすることで、導入時の費用負担を抑えられます。長く利用する設備だからこそ、価格と機能、サポート体制のバランスを考慮して選びましょう。
「DTS-G1D」は、デジタコ・ドライブレコーダー・カーナビの機能を1台に集約したクラウド型デジタコです。運行管理の効率化と安全性の向上を両立したい方は、ぜひ導入をご検討ください。